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  • 2015年・夏/東海大相模優勝記念

  • 投稿者:ベイダー
 
英恵さんが連載してくださった「優勝記念企画」の保存スレです。
2016年夏、相模が戦った神奈川大会&甲子園大会を振り返った連載です。

*こちらは保存専用スレなので投稿は御遠慮ください*

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  • 今年の最後に・・・

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時45分29秒
 
東海大相模優勝記念と致しまして、相模が戦った神奈川大会7試合及び甲子園5試合のスコアをまとめています。
そしてそれをここで再現するという連載をさせて頂こうと思っております。
寒風吹きすさぶ今、あの夏の興奮と感動を思い出して頂ければ幸いです。

※文章はベイダーさんの速報、週刊ベースボール増刊号などを参考に作成し、かつ
英恵なりの解釈、解説を加えて作成しました。
※選手名は敬称を略しています。
※内容の正確性は心がけていますが、事実誤認があった場合それで損害が発生しても
責任を負うものではありません。

2015年夏。東海大相模によって神奈川に17年ぶりに真紅の大旗がもたらされた。
小笠原、吉田の投の二枚看板、スピードとパワー兼備の強力な攻撃陣、鉄壁の守備。
しかしそこにたどり着くには様々な紆余曲折があった。

昨年も優勝候補で挑んだ甲子園、しかしよもやの初戦敗退。
秋の県大会は準決勝で平塚学園にサヨナラ負け、保土ヶ谷で選抜への道を絶たれた。
春の県大会で優勝、しかし関東大会では準決勝で浦和学院に完封負け。
試合後涙した選手もいたという。
だがその涙が乾くと、男達は誓い合った。「これを、高校生活最後の負けにしよう」と。
長く、激しい闘いの始まりであった。

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  • 開戦~相模対足柄~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時46分12秒
 
初戦(2回戦)対足柄 7月17日横浜スタジアム

二年連続神奈川制覇、そして45年ぶり全国制覇を目指す東海大相模の初戦の相手は足柄。
足柄は初戦で岸根を7-6で破り相模への挑戦権を得た。

(先攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ⑤磯網 ②長倉 ⑦竹内 ③戸崎 ①吉田

(後攻足柄)⑥小澤 ⑦桑原 ⑤梶原 ③一寸木 ②下山 ①小見山 ⑨澤近 ⑧神成 ④岩城

(1表)千野ライトフライ、宮地ライト線二塁打。
このチャンスに杉崎の当たりはセンターへ、ランニングホームランで2点先制。
さらに豊田もライトへ二塁打、磯網左中間二塁打で3点目。
暴投で三塁へ進むと長倉のショートゴロで生還し4点目。
竹内フォアボール、戸崎はピッチャーゴロ。

(1裏)先発吉田は先頭小澤ライト前ヒット、暴投と四球で無死一二塁のピンチを迎える。
梶原はセカンドゴロ併殺に、一寸木もセカンドゴロでゼロ発進。

(2表)吉田ピチャーゴロ、千野はピッチャー強襲のヒット。
宮地のレフトへのフライを桑原が落球、千野生還で5点目。宮地は三塁へ。
杉崎はレフとへの犠牲フライで6-0。豊田キャッチャーファウルフライ。

(2裏)下山ライト前ヒットで出塁。小見山見逃し三振、澤近サードゴロダブルプレー。

(3表)磯網ファーストゴロ、長倉センター前ヒット、その後二塁盗塁。竹内フォアボール。
戸崎レフト前タイムリーで7-0。暴投で走者がそれぞれ進むと吉田フォアボールで満塁。
千野レフトフライ、宮地ライトフライでチェンジ。

(3裏)神成ファーストゴロ、岩城ショートゴロ、小澤サードゴロ。

(4表)杉崎センターフライ、豊田センター前ヒット。ここで投手は足立に交代、小見山はセンターへ。
磯網レフトフライ、長倉ライトフライ。

(4裏)桑原のショートゴロを杉崎がエラーし出塁。しかしその後はファーストファウルフライ、
空振り三振、セカンドゴロ。

(5表)竹内セカンドゴロ、戸崎センターフライの後吉田の打順で代打赤尾、センター前ヒット。
千野はセカンドゴロ。

(5裏)この回から二番手・北村が登板。代打の赤尾はそのままファースト。
セカンドゴロ、レフトフライ、空振り三振。

(6表)宮地四球の後二塁盗塁、杉崎ライト前タイムリーで8-0。
豊田(杉崎二塁盗塁)ライトフライで一死三塁。磯網フォアボールの後盗塁で一死二三塁。
長倉ファーストフライ、竹内のファーストゴロがエラーとなり二者生還、10点目。
竹内二塁盗塁から北村レフト前タイムリーで11-0。赤尾センターフライ。

(6裏)この回からキャッチャー今江、レフト石川に交代。
(岩城の代打)杉崎見逃し三振、その後も空振り三振、サードフライでコールドゲーム。

相模が無難に初戦を突破した。

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  • 灼熱~相模対住吉~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時46分38秒
 
三回戦 対住吉 7月19日保土ヶ谷

住吉は初戦(二回戦)森村学園に4-2で勝利。

(先攻住吉)②渡久地 ④横山 ⑧佐藤 ①工藤 ③池田 ⑦植村 ③山本和 ⑨上夷 ⑥原子

(後攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①山田啓

相模はオーダーをやや変更、守備に定評のある川地をスタメンで起用した。
先発は二年生左腕、山田。

(1表)渡久地ライト前ヒット、横山バントで一死二塁。佐藤フォアボールにパスボールが絡み一三塁。
このチャンスにエースで四番の大黒柱・工藤がセンター前タイムリーで住吉が先制点を奪う。
なおも続いたチャンスは池田、植村連続の空振り三振で2点目はならず。

(1裏)千野センター前ヒット、宮地バント。杉崎レフト前ヒット、バックホームの間に二塁に進んで
一死二三塁。
豊田がライト前タイムリーで2-1とあっさり逆転。豊田が二塁盗塁の後磯網のセカンドゴロで三塁へ。
長倉がセンター前タイムリーで3-1。なおも竹内レフトへツーベースでチャンスが続くが川地はレフトライナー。

(2表)山本和空振り三振、上夷サードゴロ、原子フォアボールで出塁も渡久地三振。

(2裏)山田啓空振り三振、千野セカンドフライ、宮地センターフライ。前の試合から通算で初の三者凡退。

(3表)山田啓の投球が安定しない。レフト前ヒット、フォアボール、センター前ヒットで無死満塁。
池田レフト前タイムリーで3-3の同点、ここで北村に交代。無死一二塁。
植村のバントはサードフライ、二塁走者戻れず併殺。山本和もセカンドゴロで同点で止める。

(3裏)杉崎ファーストゴロ、豊田空振り三振、磯網センターフライ。

(4表)上夷フォアボール、原子のバントは1-6-3の併殺。渡久地ショートフライ。

(4裏)長倉センターフライ、竹内と川地がセンター前ヒットを連ね一死一二塁のチャンス。
しかし北村がファーストファウルフライ、千野セカンドゴロで逸機。

(5表)サードゴロに空振り、見逃しと二者連続三振。住吉初の三者凡退。

(5裏)宮地サードフライ、杉崎レフトへのツーベースでチャンスメイク。豊田もレフト前、バックホームの間に二塁へ。
一死二三塁から磯網サードゴロ、バックホームは出来ず4-3。長倉ショートゴロ。
勝ち越されたとはいえ住吉ここまで堂々の戦いぶり。

(6表)池田空振り三振、植村フォアボール。山本和バント、上夷フォアボールで逆転のチャンス。
しかし原子はピッチャーフライ。予断を許さぬ状況が続く。

(6裏)竹内ライト前ヒット、川地バント、北村ショートゴロで二死三塁。しかし千野空振り三振で追加点ならず。

(7表)先頭渡久地がフォアボール、相模はエース小笠原が準備。
横山はバント失敗二封、佐藤のショートライナーで帰塁出来ず併殺。

(7裏)宮地ファーストライナー、杉崎レフトフライ。豊田フォアボールで出るが磯網ライトフライ。
工藤の奮投に観客が沸く。

(8表)ついに相模は小笠原を投入。工藤サードゴロの後代打三本木を空振り三振、植村も空振り三振に打ち取り貫禄を見せる。

(8裏)三本木に代わりファーストに本間。長倉センターフライ、竹内デッドボール、川地ライト前ヒットで一死一三塁。
なんとしても追加点の欲しい場面、小笠原自らタイムリーを放ち5点目を手に入れた。
さらに千野がライトスタンドへスリーラン、8-3。宮地キャッチャーファウルフライ、杉崎ライトへのツーベース、豊田センターフライ。
相模、ようやく突き放すことが出来た。

(9表)代打の増子を空振り三振、同じく代打鈴木も空振り三振。三人目の代打・藤巻も見逃し三振で試合を締めた。

敗れたとはいえ住吉の健闘を称える声は大きかった。バントミスが結果的には響いたが、
逆に言えばバントをさせない相模の守備力が光った。
一方門馬監督は厳しい表情を浮かべていた。
ただ、小笠原が1点差の厳しい状況で登板出来たプラスもあったと言えた。

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  • 熱波~相模対藤嶺~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時47分9秒
 
4回戦 対藤嶺藤沢 7月21日相模原

三回戦で思わぬ苦戦を強いられた相模。ここからは中堅私学との対戦が続くことが予想された。
四回戦は藤嶺藤沢。厚木を8-0、茅ヶ崎を9-0、桜丘を5-3で下してきた。

(先攻藤嶺)⑥砂川 ⑤須川 ⑧遠藤 ③本多 ⑦横溝 ④岡村 ⑨渡部 ①岡本 ②松浦

(後攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①小笠原

(1表)砂川セカンド内野安打。須川空振り三振。遠藤ピッチャーゴロダブルプレー。

(1裏)千野が先頭打者アーチをライトへ叩き込み先制。宮地ショートフライ、杉崎ライトへのスリーベース。
豊田のショートゴロで杉崎が生還、2-0。磯網がシフトの逆をつくセンターへのスリーベース。
長倉はセンターフライ。

(2表)本多フォアボール、横溝空振り三振、岡村レフトフライ、
渡部(2球目ワイルドピッチで走者二塁)サードファウルフライ。

(2裏)竹内レフト前ヒット。川地バント、小笠原レフト前ヒットで一死一三塁。
追加点のチャンスだったが千野空振り三振、宮地セカンドゴロ。

(3表)岡本、松浦、砂川が三者連続見逃し三振。

(3裏)杉崎センターフライ、豊田がサード前にバントヒットを決める。
磯網のときエンドラン、ショートゴロで二死二塁。長倉のサードへの内野安打で一三塁。
竹内がセンター前タイムリーで3-0。川地はバスターするがファーストゴロ。

(4表)須川デッドボール、遠藤フォアボールで無死一二塁。
ここで藤嶺は本多に期待をかけるがセカンドゴロ併殺打。横溝も空振り三振でチャンスが潰れる。

(4裏)小笠原セカンドフライ、千野ファーストゴロ、宮地左中間スリーベース。杉崎空振り三振。

(5表)空振り三振、ショートゴロ、空振り三振。

(5裏)豊田見逃し三振、磯網レフト前ヒット、長倉ライト前ヒット。
長倉が盗塁の時パスボールで磯網が還り4-0、一死三塁。
竹内はライト線タイムリーツーベースで5点目。川地センター前タイムリーで6点目。
小笠原(初球に川地二塁盗塁)ショートフライ、千野ライトフライ。

(6表)松浦の代打・山本隼空振り三振。砂川空振り三振。須川レフトオーバーツーベース。
しかし遠藤空振り三振で得点ならず。

(6裏)宮地レフトへのツーベース。杉崎センターライナー、豊田センターライナーで二死三塁。
磯網レフトフライ。

(7表)本多セカンドフライ、横溝見逃し三振。岡村セフトへのツーベース(代走山本大)。
渡部センターフライ。

(7裏)この回点が入ればコールド、磯網フォアボール。竹内のバントをピッチャー悪送球。
川地のバントを岡本三塁に投げるもセーフ(フィルダースチョイス)、無死満塁。
(川地の代走に戸崎)小笠原がレフト前に落として7-0、コールド成立。

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  • 疾風~相模対相洋~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時47分39秒
 
5回戦 対相洋 7月22日平塚

5回戦の相手はこれまた中堅私学の第三シード・相洋。寒川を10-1、愛川にやや苦戦し5-3。
打ち合いが予想された武相に対しては終盤相手守備の崩壊にも助けられ13-4の7回コールド勝利だった。
トップ私学を苦しめても最後は離されることの多い印象の相洋、どこまで食らいつけるか。

(先攻・相洋)⑧相澤 ⑥田中 ⑦丸山 ⑨竹花 ③佐伯 ⑤秋山 ②中井 ④岸田 ①齋藤

(後攻・相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ⑤磯網 ②長倉 ⑦竹内 ③戸崎(偵察・山田啓) ①吉田

(1表)相澤空振り三振、田中サードゴロ、丸山レフトフライ。

(1裏)千野フォアボールの後盗塁、宮地のバントを齋藤が悪送球し無死一三塁。さらに盗塁で二三塁。
少なくとも1点は・・・と思われたが杉崎は浅いレフトフライ、豊田空振り三振、磯網サードゴロ。
よもやの逸機で主導権を握れない。

(2表)吉田がこの回先頭竹花をフォアボールで出してしまう。
しかし竹花の盗塁を長倉が刺し、佐伯、秋山は連続三振。流れを渡さない。

(2裏)長倉ピッチャーゴロ、竹内、戸崎が連続三振。齋藤にエンジンがかかってきたとしたら相模に厄介な展開だ。

(3表)中井キャッチャーファウルフライ、岸田、齋藤連続三振。吉田も負けじと力投。

(3裏)吉田ショートゴロ、千野サードゴロ、宮地セカンドフライ。

(4表)相澤見逃し三振、田中ピッチャーゴロ。丸山がライトへ両チーム通じ初ヒット、竹花に投げにくいかフォアボール。
吉田がこの試合最初のピンチを迎えたが佐伯をライトフライに打ち取り切り抜けた。

(4裏)杉崎からの好打順もセンターフライ、レフトフライ、ピッチャーゴロ。相模ここまでノーヒット。

(5表)セカンドゴロ、ピッチャーゴロ、レフトフライ。吉田も我慢の投球で援護を待つ。

(5裏)長倉ファーストゴロのあと竹内がライトオーバーのスリーベース。しかし戸崎のピッチャーゴロで飛び出し本塁アウト。
(送球間に戸崎が二進、そのあと暴投で三進)ここで吉田が自らセンター前にタイムリーを放ち均衡を破った。
千野もセンター前で続くが宮地はセンターフライ。

(6表)三振、セカンドゴロ、ショートゴロ。タイムリーで吉田がさらに乗ってきたか?

(6裏)杉崎ファーストへの内野安打、豊田フォアボール。磯網バントで一死二三塁から豊田がレフトへ犠牲フライを打ち上げ2-0。
竹内はショートゴロ。

(7表)丸山ライト前ヒット、竹花三打席連続となるフォアボールで無死一二塁。
ここでまた吉田がギアを上げる。代打田代はスリーバント失敗の三振、さらに二走もけん制で刺す。
秋山にはファースト強襲ヒットを許すも中井をセンターフライに打ち取った。

(7裏)戸崎ファーストゴロエラーで出塁、吉田がバントを決めて一死二塁。千野がセカンドゴロで三塁に進むと
宮地がレフト前にタイムリー、3-0。さらに宮地は二塁、三塁と続けて盗塁を決めたが杉崎はセンターフライ。
しかし相模のリズムになってきた。

(8表)レフトフライ二つに空振り三振。吉田が奪った三振は9個。

(8裏)豊田ライト前ヒットの後盗塁を決め、磯網バントで一死三塁。長倉の時暴投で4-0。
その後はファーストゴロ、ピッチャーゴロ。

(9表)三者連続のショートゴロ、吉田完封でベスト8へ。

試合後相洋エース齋藤は「生涯最高のピッチングが出来ました」と胸を張った。

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  • 時空~相模対平学~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時48分13秒
 
準々決勝 対平塚学園 7月25日横浜スタジアム

2015年神奈川大会、準々決勝は横浜対横浜隼人、桐光学園対慶応義塾、山手学院対日大藤沢、
そして東海大相模対平塚学園という組み合わせとなった。
このうち横浜、桐光、日藤がそれぞれ勝ち上がり準決勝に駒を進めた。
ベスト4の残り一枠を賭けて相模と平学が争う。

平学は舞岡を9-2、上溝南と弥栄を10-0で破り、5回戦では横浜創学館の好投手・望月を攻略。
二年生エース・高田孝が創学館を完封。5-0で勝利した。

このカードは前年秋の準決勝でも行われており、この時は平学がサヨナラ勝ちを収め関東切符。
逆に相模はここで選抜への道を絶たれた。春県は相模が制しており、平学は県内の現チームで唯一相模に勝った
チームである。その点からも相模にとって最大のヤマという見方もあった。
昨秋相模は打てずに負けた。二年生エース・高田孝を攻略しなくては勝利はない。
一方平学は秋の関東大会準々決勝で常総学院に敗れ、選抜の切符を逃している。
どちらも聖地への想いの強さには変わりがない。

(先攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①小笠原

(後攻平学)④一場 ⑧竹橋 ③北岡 ⑦倉岡 ②東 ⑥戸張 ⑨松本 ①高田孝 ⑤野頼

(1表)千野セカンドゴロ、宮地フォアボールで出るが杉崎がショートゴロゲッツー。

(1裏)一場空振り三振、竹橋デッドボールで出塁。北岡ライトライナー、倉岡見逃し三振。
両投手ランナーを出すも無難な立ち上がり。

(2表)豊田ショートゴロ、磯網ライトフライで二死。長倉、竹内ががライト前ヒットを連ねて一三塁。
川地の打球はショート正面、これを戸張捕れずに記録はエラー、相模先制。小笠原は見逃し三振。

(2裏)東サードゴロ、戸張セカンドゴロ、松本フォアボール、高田孝空振り三振。
点を取った後をきっちり抑える。

(3表)千野からの好打順はピッチャーゴロ、ショートゴロ、レフトフライ。

(3裏)野頼からの攻撃、セカンドゴロ、サードゴロ、セカンドゴロ。両投手が落ち着いたか?

(4表)豊田サードゴロ、磯網セカンドゴロの後長倉ライトへツーベースでチャンス。たが竹内ファーストゴロ。

(4裏)3番北岡からの攻撃。空振り三振、サードゴロの後東センター前ヒット、盗塁で二塁へ。
しかし戸張ショートゴロで無得点。

(5表)川地と小笠原セカンドゴロ、千野空振り三振。高田孝の球はきっちり低めに集まっている。

(5裏)松本センター前へ、高田孝の時に小笠原が一塁けん制悪送球で一気に三塁へ。
高田孝は空振り三振に討ち取ったが、野頼の打球はセンターへやや浅いフライ、松本がホームを陥れた(犠飛)。
一場サードゴロ、相模は勿体無い形でリードを失った。

(6表)宮地見逃し三振、杉崎センターフライ。豊田はショート内野安打で出るが磯網レフトフライ。
平学狙い通りの展開になっていく。

(6裏)ピッチャーゴロ、空振り三振の後倉岡がデッドボールを受ける。しかし東はレフトフライ。
ここまで相模4安打、平学2安打。

(7表)長倉セカンドゴロ、竹内センター前へ。3球目に盗塁、キャッチャー悪送球で三塁へ。
しかし川地、小笠原連続三振で逸機。これで流れは平学に行くか?

(7裏)戸張フォアボール、相模に嫌な雰囲気が漂う。
松本はフルカウントから空振り三振、スタート切っていた戸張も盗塁死、高田孝ショートゴロ。
相模も簡単に流れを渡さない。

(8表)千野ファーストゴロ、宮地が左中間へのツーベース。杉崎ショートゴロで二死三塁。
豊田を迎えて東がマウンドへ。その初球、高田、外要求が逆に入る痛恨のコントロールミス。
これを主砲は逃さない。レフト前タイムリーで2-1。
なおも磯網センター前ヒットで続いたチャンスは長倉ショートゴロ。しかし相模がついに捕らえた。

(8裏)ショートフライ、セカンドフライ、見逃し三振。甘い球は全くと言っていいほどなし。
リードさえ奪えば後は俺にまかせろ、と言わんばかりの小笠原の完璧な投球。

(9表)竹内がライト前ヒット、初球に暴投で二塁へ。高田孝、疲れが出てきたか?
しかしここで立て直さないと一気に飲み込まれる。
川地のバントは高くバウンドし、送球できない。内野安打で無死一三塁。
小笠原のショートゴロで竹内ホームへ、バックホームはセーフ、3-1!
千野がバントをきっちり決めると、ついに相模打線が火を噴く。宮地レフトオーバーのタイムリーツーベースで5点目。
杉崎ライトオーバースリーベース、豊田レフトオーバーツーベースで7-1。
さらに暴投で三塁に進むと磯網ショートゴロはバックホーム出来ない、8点目。長倉空振り三振。
集中の切れた相手を一気に飲み込んだ見事な攻撃だった。

(9裏)北岡空振り三振、倉岡センター前ヒット、2球目暴投で二進、東ショートゴロで二死三塁。
戸張懸命の粘りも及ばず、セカントゴロでゲームセット。相模ベスト4へ。


平学・八木監督「うちの得意の展開だったが・・・最後は力尽きました」
相模・門馬監督「終盤にゲームを動かすことが出来た。昨秋は逆に動かされて負けた」
懸念されていた終盤の競り合いに見事勝利。相模がこの試合で得たものはとてつもなく大きかった。

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  • 戦慄~相模対日藤~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時48分48秒
 
準決勝 対日大藤沢 7月27日横浜スタジアム

外野開放の準決勝第一試合は横浜が桐光学園をサヨナラで下してファイナル進出。
それに続く第二試合の相模、相手は日大藤沢。
日藤は前年、県大会で厚木相手に初戦敗退を喫した。
そこから「普段の年より三倍の練習」と言われる猛練習を積み重ねた。
その成果は春に現れ、第二シードを確保。この夏も平塚湘風を15-3、横須賀を10-5、川崎北を10-3、
大師を8回に逆転し3-2。準々決勝も創部以来初めてのベスト8で勢いに乗る山手学院を6-2で退けた。
故障明けのエース滝川を二年生サウスポー、大倉が助けてきたのが大きかった。

県大会と甲子園という違いはあれど、「前年の初戦敗退の雪辱」という意味はどちらも同じ。
二連覇を目指す相模か、20年ぶりを狙う日藤か。

(先攻日藤)⑦中村 ④秋元凌 ②下地 ③西川 ⑤内田 ⑥菅原 ⑧秋元太 ⑨頼住 ①滝川

(後攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地(偵察に山田啓)①吉田

(1表)中村センターフライ、秋元凌と下地は連続で空振り三振。吉田のスライダーが今日も冴える。

(1裏)千野ピッチャーゴロ、宮地センター前ヒット。杉崎ライトフライ、豊田の2球目に宮地二塁盗塁。
このチャンスに主砲がライトスタンドに先制2ランをぶち込んだ。
磯網レフト前ヒット、長倉はエンドランもサードゴロ。

(2表)リードをもらった吉田。西川セカンドフライ、内田ショートゴロ、菅原センターフライで援護に応える。

(2裏)竹内セカンド内野安打。川地がバントを決め、吉田のセカンドゴロで二死三塁。
このチャンスは千野見逃し三振。滝川も2点で耐えていけるか。

(3表)秋元太ライトフライ、頼住と滝川は連続三振。一巡をパーフェクトに。

(3裏)サードゴロ、ピッチャーゴロの後豊田の高く弾む当たりはサードを越えてツーベース。
磯網がレフトへタイムリーツーベース、長倉の当たりはレフト中村追いつくも捕れず。これもタイムリーツーベース。
竹内は空振り三振に倒れたが4-0と相模が主導権を握った。

(4表)中村がレフト前ヒットで突破口を開きかけたが、秋元凌の3球目に盗塁失敗。
結局レフトフライと見逃し三振でチェンジ。

(4裏)川地はセフティーバントもピッチャーゴロ。吉田サードライナー、千野ライト前ヒット。
宮地の3球目に盗塁失敗。

(5表)西川センター前ヒットでまたもノーアウトの走者。内田空振り三振、菅原ファーストゴロは併殺崩れ。
その後盗塁とフォアボールで二死一二塁のチャンス、だが頼住は空振り三振。
吉田は制球力向上を感じさせる内容だ。

(5裏)宮地がバントヒットをきめるとすかさず盗塁。杉崎センターオーバーツーベースで5-0。
豊田デッドボール、磯網バント、豊田ライト前2点タイムリーで7-0。流れるような攻撃。
竹内もライト前で一死一三塁、川地はバスターエンドラン、弱い当たりが幸いし内野安打で8-0。
吉田セカンドフライ、千野デッドボールで二死満塁。二人還ればそこで日藤の夏は終わる。
宮地はセカンドゴロ、日藤なんとか踏みとどまった。

(6表)滝川の代打・矢野は見逃し三振。中村も見逃し三振、秋元凌セカンドゴロ。

(6裏)二番手のマウンドに大倉が上がる。杉崎レフトフライ、豊田フォアボール、磯網センター前ヒット。
またも二人還れば・・・という場面、長倉はエンドラン、ショートフライ。豊田戻れず併殺。

(7表)下地のライト線への当たり、豊田飛び込むも捕れずスリーベースとなる。
西川は詰まりながらもセカンド後方へにタイムリー、8-1。あと1点が必要だ。
しかし内田レフトフライ、菅原見逃し三振。ここで相模は投手を北村に交代。
秋元太セカンドゴロ、7回コールド。相模、神奈川連覇まであと一つ。

試合後のTVKのインタビュー。
長倉「横浜は甲子園に行くために絶対に倒さなければいけない相手」
豊田「自分たちは打倒横浜を目標にやってきた」

門馬監督以下、他の選手も「打倒横浜」を口にした。
決戦は、すぐそこまで迫っていた。

  • [8]
  • 伝説~相模対横浜~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時49分30秒
 
決勝 対横浜 7月28日横浜スタジアム

神奈川の頂点を決める戦いは横浜と東海大相模の「黄金カード」となった。

5月14日、野球界を一つのニュースが駆け巡った。
甲子園通算51勝、5度の優勝を誇る横浜高校・渡辺元智監督がこの夏限りでの勇退を発表したのだ。
半世紀前、神奈川の一チームに過ぎなかった横浜を一代で全国屈指の強豪にし、プロにも何十人もの選手を送り込んだ。
加えて精神面での指導力も群を抜いており、彼を目標とする高校野球指導者は数知れず。
そんな名将がついに半世紀の指導者生活にピリオドを打つ。いや、負けた時点でピリオドが打たれる。
「監督を何としても甲子園へ」それが選手たちの合言葉であったことは言うに及ばない。

しかし、このチームは秋は三回戦で慶応によもやのコールド負け。春も三回戦で桐蔭に敗れ、ノーシードに甘んじた。
ノーシードからの優勝は95年日藤が最後であり、もう20年もない。
データ的には極めて厳しい状況の中、一回戦から光明相模原9-0、海老名10-0、三浦学苑7-0と勝ち上がる。
四回戦では春準優勝の公立の雄・県立相模原と対戦。観客が多すぎて開始時刻を繰り下げた試合だった。
二年生エース藤平が完封、3-0で名門の意地を見せた。
五回戦藤沢翔陵戦はミスの連発で終盤追いつかれ、8回にようやく押し出しで振り切った。
準々決勝は横浜隼人。3点ビハインドを8、9回で逆転した(5-4)。
そして準決勝は桐光を10回サヨナラ、4-3で破ってファイナルに進出した。

門馬監督にとって渡辺監督は尊敬する指導者であり、また超えるべき壁でもあった。
ことあるごとに横浜を意識した言葉を発し、それは選手にも徹底されていった。
横浜と相模は常に王国で鎬を削りあう宿敵だ。その戦いの中心にいた名将の神奈川ラストゲーム。
「逃れえぬ運命」を感じさせた。

夏の神奈川決勝の「横浜対相模」。勿論スタジアムの観客席はすべて埋められた。
運命の決戦が始まろうとしていた。

(先攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①小笠原

(後攻横浜)⑧増田 ④戸堀 ③三河 ⑤公家 ①石川 ⑨小野 ⑦村田 ⑥矢後 ②山田

(1表)千野レフトフライ、宮地フォアボール。杉崎はファーストゴロで二封、しかし併殺を狙った
ショート矢後が高投してしまう。だが逸れたボールがカバーに入った石川に当たり、すぐ拾って二塁に投げてタッチアウト。
幸運な形で横浜はスコアボードに0を一つ刻んだ。

(1裏)増田セカンドライナー、戸堀セカンドゴロ、三河空振り三振。小笠原上々の立ち上がり。

(2表)豊田と磯網ピッチャーゴロ、長倉はレフト前ヒットで出塁。しかし石川のけん制に刺される。

(2裏)公家ピッチャーゴロ、石川レフト前ヒット。小野のバントは小笠原の正面、だがジャッグルしてしまい一塁に送球。
結果的にバント成功で二死二塁。このチャンスに村田はショートゴロ。

(3表)竹内サードゴロ、川地ショートゴロ、小笠原のサード横のゴロを公家が好捕でチェンジ。

(3裏)矢後がフォアボールで出塁。だが山田のバントは小フライとなり二封。増田(3球目に山田盗塁失敗)デッドボール。
戸堀の時エンドランをかけるがショートゴロ。

(4表)千野がスローカーブをしっかりとらえてレフト前へ、しかもレフト村田がバウンドを合わせられずツーベース。
宮地がきっちりバントを決めて一死三塁。杉崎の叩きつける打球は三河の頭を超えてライト前へ、相模先制!
豊田もたたき付けてサードへ内野安打。磯網はライトフライで二死一三塁。
ここで長倉が高目を捉えライト前タイムリー、ライト小野が後逸し一塁走者も生還、3-0。
なおも二死二塁で竹内はセンター前へ。長倉がホームへ、増田ストライク返球でタッチアウト。だが相模が主導権を奪う。

(4裏)三河サードゴロ、公家ピッチャーゴロ、石川ショートゴロ。小笠原が三者凡退で援護に応える。

(5表)この回から横浜はエース藤平が登板(打順7番、石川レフトへ)。川地ショートフライ、小笠原ファーストゴロ。
その二死から千野フォアボール、宮地センター前ヒット、杉崎の三遊間への当たりを矢後上手くさばいたが内野安打で満塁。
ここで豊田、内角直球に見逃し三振。横浜なんとか踏ん張る。

(5裏)小野と藤平ショートゴロ、矢後レフトフライ。小笠原の左腕が冴える。

(6表)磯網ライトフライ、長倉フォアボール。竹内のバントは小フライに。川地ショートゴロでチェンジ。

(6裏)山田ショートゴロ、増田見逃し三振の後戸堀たたき付けてレフト前へ。三河(初球に盗塁成功)フォアボール。
公家の三遊間への当たりを杉崎好捕も内野安打で今度は横浜が満塁。地鳴りのような応援が響く。
だが石川は外のチェンジアップに空振り三振。小笠原がガッツポーズを見せた。

(7表)小笠原が左中間にツーベースを放つと、千野のサードへのバントは内野安打。無死一三塁。
宮地がセンター前へタイムリー、4-0。さらに無死一三塁から杉崎(2球目に宮地盗塁)が真ん中を捉えバックスクリーンへ、7-0。
ここで左腕の春日井に投手交代、藤平レフトへ。豊田空振り三振、磯網セカンドゴロ、長倉見逃し三振。

(7裏)小野がバントヒットを決めたが藤平は4-6-3の併殺打。矢後センター前ヒットも山田ショートゴロ。
完全に相模が試合を支配していた。

(8表)竹内空振り三振、川地のセカンドゴロを戸堀一塁悪送球。小笠原はスリーバント失敗三振。
千野の叩きつける打球を三河は何とか捕ったが内野安打に。宮地がレフト前タイムリーで8点目。
杉崎一塁線を破るタイムリー(グラウンドレベルの客席に当たりシングル)で9点目、二死一三塁。
投手は北山に交代。豊田(初球に杉崎二塁盗塁)フォアボールで満塁。磯網空振り三振。

(8裏)増田ショートゴロ、戸堀レフトへツーベース。三河もレフト前ヒットで続く。少しでも点を返したい。
(三河の代走にキャプテン・相川)期待の公家、ショートゴロ併殺打。大量リードにも小笠原の気は緩まない。

(9表)長倉空振り三振。竹内フォアボール。川地バントで二死二塁、小笠原ピッチャーゴロ。

(9裏)(北山の代打)大野空振り三振。小野サードライナー。藤平セカンド後方へのフライ、千野がウイニングボールを掴んだ。
東海大相模、二年連続の神奈川制覇。
そしてこの瞬間、渡辺監督の指導者生活にピリオドが打たれた。

相模の完勝と言ってよかった。神奈川の高校野球に新しい時代が訪れた。
試合後、取材を受ける渡辺監督のもとに門馬監督が出向いた。
渡辺監督は「相模だけじゃなく、神奈川の野球をな」そう門馬監督を激励し、握手を交わした。
「有難うございました」門馬監督は頭を下げた。

  • [9]
  • Winner Takes it All~相模対聖光~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時49分59秒
 
甲子園初戦(二回戦) 対聖光学院(福島) 8月12日第1試合

相模の初戦は福島大会を9連覇した聖光学院。単に出るだけでなく、近年は上位進出も珍しくない東北の強豪だ。
さらに出場機会7回連続の初戦突破。組み合わせが決まった時点で好カードと言われた。

(先攻聖光)②佐藤 ⑧村崎 ⑨浅見 ③西山 ⑤笠原 ⑥藤田 ⑦鎌倉 ④勝沼 ①森久保

(後攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ⑦竹内 ②長倉 ⑤川地 ①吉田

県大会から6,7番を入れ替えた。これでほぼ左右交互に並ぶジグザグ打線となった。

(1表)佐藤セカンドゴロの後村崎にレフト前に打たれる。だが浅見をファーストゴロ併殺打に打ち取り無難な滑り出し。

(1裏)千野ファーストゴロ、宮地サードゴロ。二死となるがここから猛攻が始まる。
杉崎が甘い変化球をレフトフェンスに当たるツーベース。これを豊田のセンター前タイムリーで還し先制。
磯網(豊田二塁盗塁)インコースをレフト線へタイムリーツーベースで2-0。
竹内のフォアボールを挟んで長倉がまたもレフトにツーベースを放ち二者生還。
川地はピッチャーゴロに倒れたが4点を吉田にプレゼントした。

(2表)西山ファーストゴロ、笠原三振、藤田セカンドゴロ。得点後をきっちりと締める。

(2裏)吉田ファーストファウルフライ、千野センターフライ、宮地のセカンドを襲うライナーは相手の好捕に遭う。

(3表)鎌倉、勝沼ともにセカンドゴロ。森久保センターフライ。打たせて取るピッチングを心掛けているか。

(3裏)杉崎三振、豊田ショートゴロで二死からまたもつながる。磯網がレフトに二打席連続のツーベース。
竹内しぶとくセンター前に落として5-0(ツーベース)。長倉レフト前へ、相手は前進守備だったが竹内は迷わずホームへ。
バックホームそれて6-0(送球間に二塁へ)。川地もライト前ヒットで長倉ホームへ、しかしここは
相手ライト浅見の好返球の前にタッチアウト。

(4表)先頭佐藤にデッドボールを与え、三振の後浅見にフォアボールを出し一死一二塁、最初のピンチ。
ここはレフトフライ二つで切り抜ける。

(4裏)小笠原三振、千野レフトフライ、宮地三振。

(5表)センターフライ二つの後デッドボールとレフト前ヒットでピンチを招くも佐藤レフトフライ。
ランナーを出しても崩れない。

(5裏)杉崎ファーストへ内野安打。豊田三振、磯網ショートゴロ、竹内三振とここは繋がらず。

(6表)2番からの打順もレフトフライ、キャッチャーファウルフライ、セカンドゴロで片づけた。

(6裏)長倉サードゴロ、川地ショートゴロ。吉田デッドボール、千野のショートゴロはエラーを誘う。
宮地もデッドボールで満塁。ダメ押しが欲しかったが杉崎センターフライ。

(7表)三振、ピッチャーゴロ、サードゴロ。安定感たっぷりのピッチングを吉田が見せる。

(7裏)(聖光センター柳、村崎がレフトへ)豊田デッドボールで出塁、できればここで1点欲しい。
だが磯網セカンドフライ、竹内ファーストゴロ、長倉三振。中盤以降森久保にリズムを掴まれている。

(8表)勝沼にライトへツーベースを打たれると、森久保にライト前タイムリーを許し6-1。
しかし気持ちを切り替えセンターフライと6-4-3併殺で後続を断った。

(8裏)川地ピッチャーゴロ、吉田レフト前ヒット。こういう時投手は打つ気なく三振することもしばしばあるが、相模にそれはない。
千野キャッチャーファウルフライ、宮地のサード横へのゴロは相手のファインプレー、チェンジ。

(9表)浅見いい当たりも吉田しっかり捌いてピッチャーゴロ。ここで小笠原がマウンドへ。
西山セカンドゴロ、笠原の2球目にガン表示は150キロ、4球目には151キロ。場内どよめきと歓声。
しかし左腕はそんなものに関心は無かった。求めるのは勝利のみ。
追い込んでチェンジアップ、空振り三振。相模がほぼ盤石の戦いで初戦を突破した。

  • [10]
  • 爆勝宣言~相模対遊学~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時50分28秒
 
三回戦 対遊学館(石川) 8月15日第3試合

遊学館は地方大会.255と49代表中最低打率であったが、緒戦の九州学院(熊本)戦では実に15安打を放った。
15安打で5点と効率の面では良いとは言えなかったが、打てないチームではないと判明した。
加えてエース・小孫も安定した投球であり、苦戦も予想された。

この日は第2試合開始前に育成功労賞の表彰が行われ、昨年5月に亡くなった原貢元監督も表彰対象となった。
息子の原辰徳・巨人監督(当時。シーズン終了後退任)が代理で表彰を受けた。
「御大」に勝利を捧げたいことは言うまでもない。

(先攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①小笠原

(後攻遊学)④土倉 ⑧飯田 ③廣橋 ②高本 ⑨内潟 ⑥中村 ⑤藤原 ①小孫 ⑦松田

(1表)千野デッドボール、宮地バント決まらず、スリーバントの構えからバスター、センター前。
杉崎がレフト横を抜く先制のタイムリースリーベースでまず2点。豊田はショートゴロに倒れたが
磯網センター前タイムリーで3点目。長倉もレフト前ヒット。
竹内の時牽制悪送球で4点目。なお一死三塁は三振、川地も三振でチェンジ。
しかし評判の高かった小孫から4点を奪った。

(1裏)先発は小笠原。土倉三振、飯田ショートゴロ。廣橋にセンター前に打たれるが高本ショートゴロ。

(2表)小笠原セカンドゴロ、千野三振、宮地センターフライ。

(2裏)内潟三振、中村センターフライ。藤原にライト前ヒットを許すが小孫はピッチャーゴロ。

(3表)杉崎ピッチャーゴロ、豊田三振。磯網ライト前ヒット、長倉レフトフライ。どちらも似た攻撃が続く。

(3裏)松田ピッチャーゴロ、土倉のサードゴロを川地がエラーし出塁を許す。続く飯田のバントは
小笠原が二塁に投げるが間に合わず野選。一死一二塁で3、4番。
ここで1点でも入れば相手のムードになりかねない場面、廣橋セカンドフライ、高本レフトフライで切り抜ける。

(4表)竹内ライト前ヒットで出ると川地バントを決める。小笠原のショートゴロで進塁し二死三塁。
中押しがほしいところ、千野がライト前へタイムリーで5-0。さらに宮地がレフトへスリーベース、6-0。
ここで遊学館はピッチャーを本定に交代、小孫はレフトへ。杉崎セカンドフライ。

(4裏)内潟と中村はレフトフライ、藤原セカンドライナーで初の三者凡退。

(5表)豊田フォアボール、磯網がバント決めると長倉レフト前で一死一三塁。
竹内ライト前タイムリーで7-0、なお一死一三塁で川地センターへ犠牲フライで8-0。
さらに小笠原がレフトへツーベース、千野フォアボールで満塁のチャンスは宮地レフトフライ。
緒戦は6点取った後相手の立ち直りを許したが、この日は中盤以降さらに畳み掛けた。

(5裏)ライトフライ、ショートゴロ、セカンドゴロ。

(6表)杉崎フォアボール、豊田の時エンドラン、センター前ヒットで無死一三塁。
磯網でまたもエンドラン、センター前タイムリーで9-0。ここでピッチャーは三番手森山に交代。
無死一三塁が続き長倉のサードゴロで豊田が本塁突くがタッチアウト。竹内ショートフライ、川地ファーストゴロ。
決して攻め手を緩めない。

(6裏)飯田センターフライ、廣橋に三塁線を破られ一死二塁。
ここで高本にレフトオーバーのタイムリーツーベース、1-9。内潟デッドボールで一死一二塁。
中村はセンターフライ、藤原のサードへのゴロは川地が触れながらレフト前に抜けるタイムリー、2-9。
小孫は三振でチェンジ。小笠原はやや中盤に打たれるきらいがあるが、それが出た形となった。

(7表)小笠原センターフライ、千野セカンドゴロ。宮地センター前ヒット、杉崎(宮地盗塁)フォアボール。
ダメ押しのチャンスは豊田ショートゴロ。

(7裏)小笠原がギアを入れなおしたか、三振、ライトフライ、三振で抑える。

(8表)磯網今日4本目となるレフト前へのヒット。長倉バント成功で一死二塁、竹内ライト前タイムリーで10点目。
ここでピッチャーは4番手のサウスポー、石森に交代。
川地セカンドフライで打席は小笠原、ライト線破るスリーベースで11-2。千野デッドボール、宮地ショートフライ。
この点差ではピッチャーは打席の後ろに立ち三振するケースも多いが、相模にそんなことはあり得ない。
「次の1点を追い求める」このチームのテーマをエースが体現したように思えた。

(8裏)ブルペンでは二年生・北村が準備。
廣橋レフト前ヒットで所謂猛打賞。高本三振、代打後藤は6-4-3の併殺打。

(9表)(遊学ライトに鳥居)杉崎センターフライ、豊田ライトフライ、磯網センター前、今日5安打。
長倉の時磯網盗塁失敗でチェンジ。

(9裏)北村がマウンドへ上がる。中村にレフト前ヒットを許すが藤原ファーストフライ、代打栗山三振。
もう控え投手がいないのか石森そのまま打席へ、サードゴロでゲームセット。

投打がしっかりかみ合い、最後は北村に経験を積ませる事も出来た。非常に有意義な勝利だった。
これで県勢としては3年ぶり(2012年桐光学園以来)のベスト8。
5安打の磯網「自分も含め、全員がセンター返しを徹底出来ているのが良い結果に繋がっていると思う」

  • [11]
  • HOLD OUT~相模対花咲~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時51分15秒
 
準々決勝 対花咲徳栄(埼玉) 8月17日第2試合

準々決勝第1試合は早稲田実(西東京)がスーパー1年生・清宮のホームランなどで九州国際大付(福岡)に勝利。
ベスト4、2つめの座をかけた試合は花咲徳栄との関東対決となった。
花咲は緒戦は三沢商業(青森)相手に打線が爆発、15点を奪う猛攻で快勝。
二戦目は一転投手戦、終盤の1点を守りきって鶴岡東(山形)を下した。

投手戦と表現したが鶴岡東戦がやや低調な内容だったこともあり、戦前は相模優位の声が多数だった。
場合によっては遊学戦のようなワンサイドもあるかも・・・との声もあった。
しかしやってみなければ解らないのが勝負事である。

(先攻花咲)⑦久々宇 ④太田 ⑥岡崎 ⑧大瀧 ⑨里見 ⑤楠本 ②笹谷 ①鎌倉 ③上村

(後攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①吉田

(1表)先発は中4日の吉田。久々宇、太田連続三振、岡崎にレフト前に打たれるが大瀧ショートゴロと無難なスタート。

(1裏)千野三振、宮地センターフライ、杉崎セカンドゴロ。

(2表)里見レフト前ヒット、楠本のバントは長倉が二塁で封殺する。だがその楠本に盗塁を許し一死二塁。
笹谷のセカンドゴロで二死三塁。ここは鎌倉を空振り三振に仕留めた。

(2裏)豊田ライトフライ、磯網ライト前ヒットを打つが盗塁失敗で二死。
ここから長倉がライトへツーベースで再びチャンス、竹内がレフト前タイムリーで先制。川地はショートゴロ。

(3表)上村セカンドゴロ、久々宇三振で二死となるがここから吉田が捕まる。
太田のライト前への当たりは豊田飛び込むが捕れず、さらにカバーの宮地のミスも重なり三塁へ(二塁打とエラー)。
岡崎にスライダーをセンター前に打たれ同点。さらに岡崎に盗塁を許すと大瀧のライト前タイムリーで逆転を許す。
里見ショートゴロでチェンジ。しかし県大会三回戦、住吉戦の初回以来のビハインドを負った。

(3裏)吉田セカンドゴロ、千野レフトフライ、宮地ショートゴロ。

(4表)楠本三振のあと笹谷にレフトへツーベースを打たれる。鎌倉のファーストゴロで二死三塁。
追加点は防ぎたかったが吉田の暴投で3点目を献上。さらに上村、久々宇とレフト前に連打を許したところで
吉田を諦め、小笠原がマウンドへ。太田サードゴロでチェンジ。しかしここでの交代は明らかな誤算だ。

(4裏)杉崎センター前へ、豊田送って一死二塁から絶好調磯網がセンターオーバーのタイムリーツーベースで2-3。
長倉のピッチャーゴロで磯網が飛び出し狭殺、竹内セカンドゴロで1点止まり。

(5表)今日2案だの岡崎からの攻撃を三振、レフトフライ、ライトフライで抑える。

(5裏)川地フォアボールで出るが小笠原バント失敗の三振。牽制悪送球で川地二塁へ、千野レフト前ヒットで一三塁。
ここで花咲は二年生左腕・高橋にスイッチ。
宮地のサードゴロで川地は本塁タッチアウト、杉崎セカンドへの内野安打で満塁となるが豊田三振。
継投策を完全に決められ、ビハインドで後半へ。

(6表)小笠原は自分を見失わない。ファーストゴロと連続三振で援護を待つ。


(6裏)磯網のセンターへの大飛球、しかしセンター大瀧の好捕に遭う。
長倉ライトへのツーベース、竹内もレフト前で一死一三塁。だが川地サードゴロで長倉本塁アウト、小笠原三振。
リプレイのような攻撃で逸機。

(7表)三振、センターフライ、三振。エースが必死に流れを食い止める。

(7裏)千野からの好打順もファーストゴロ。宮地三振、杉崎セカンドフライ。ランナーすら出せなかった。

(8表)パーフェクトに抑えていた小笠原がついに岡崎にセカンド内野安打を許すと、大瀧にもライト前に打たれる。
バントを決められ一死二三塁。ここで追加点を取られれば極めて厳しい状況になる。
楠本の当たりはレフトへ、しかし伸びすぎ竹内のグラブへ、走者釘付け。
ここで相模ベンチが動いた。笹谷を敬遠し、高橋で勝負という策だ。敬遠策は門馬監督も「使った記憶がない」という。
これが決まり、高橋をピッチャーゴロに打ち取って(やや送球が高かった)虎口を脱した。残されたイニングはあと2回。

(8裏)豊田ライト前ヒット、磯網バント決めて一死二塁。
長倉の時、高橋が二塁牽制。これがボークとなり三塁へ(投球動作に入ってから牽制した為と思われる)、思わぬビッグチャンス。
キャプテンはこれを逃さなかった。レフトへ犠牲フライを打ち上げて同点!(三塁離塁が早いというアピールあったが認められず)
これにベンチで戦況を見守る吉田は涙を流した。竹内フォアボール、川地セカンドゴロ。
再び吉田が悔し涙を流すか、それとも相手が泣くか?最終回へ。

(9表)上村セカンドゴロ、久々宇にデッドボールを与える。太田はセーフティバントを試みるがサードへの小フライ。
当たっている岡崎もショートゴロに仕留めた。サヨナラなるか?

(9裏)小笠原の一塁線への平凡なゴロを上村がトンネル、サヨナラのランナー。
千野はサード前にバント、これが強すぎて二塁封殺。しかし併殺を狙った一塁送球が悪送球、カメラマン席に入り二塁進塁が認められた。
結果的に一死二塁、しかもランナーが替わった。お互いのミスの仕合いが相模に優位に働いた。
宮地はサードゴロで二死。打席に杉崎。初球を捕らえるとレフトの横を抜けていった。サヨナラ、ベスト4へ。
※記録はツーベース

相模の夏のサヨナラ勝ちは1974年の初戦、土浦日大戦以来であった(春は優勝した2000年の初戦・今治西戦がある)。

準々決勝第三試合は東北対決。仙台育英(宮城)が秋田商業(秋田)を破った。
雨で開始が遅れた第四試合は関東一(東東京)がオコエの決勝アーチで興南(沖縄)を下した。

準決勝は仙台育英と早実、相模と関東一と決まった。

  • [12]
  • CRUSH~相模対関一~

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時51分42秒
 
準決勝 対関東一(東東京) 8月19日第2試合

ベスト4は宮城の仙台育英、東西東京の関東一と早稲田実業、そして神奈川・東海大相模。
ベスト4が関東以北のチームで占められるのは史上初の事であった。
第1試合は仙台育英が早実に7-0で完勝、決勝へ駒を進めた。
もう一つのファイナリストを決める戦い。

関東一はオコエ瑠偉を中心とする打撃主体のチームであった。
高岡商業(富山)戦は8点先行を追いつかれ、再度引き離す勝利。
だが中京大中京(愛知)戦は一転投手戦、0-0の均衡を5番・長嶋のサヨナラホームランでケリをつけた。
準々決勝は沖縄の興南、9回オコエの決勝弾で5-4の勝利。
オコエ以外の打者も良く打ち、投手も絶対的エースはいないが4人の投手を巧く継投して切り抜けてきた。

投手力では相模優位だが、打線は互角。好ゲームが予想された。

(先攻関一)⑧オコエ ⑤井橋 ⑥伊藤 ③五十嵐 ⑨長嶋 ④黒田 ⑦森山 ②鈴木 ①阿部

(後攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①吉田

二日前は本来の投球の出来なかった吉田、ここで挽回する他はない。
関一は左の阿部を先発させた。米澤監督は「(左打者の)杉崎君が鍵になる」と睨んでいたという。

(1表)オコエ、井橋を連続三振。伊藤にはフォアボールを出したが、盗塁を長倉が刺した。

(1裏)千野がレフト前ヒット、宮地はエンドラン、三塁線を破る先制のタイムリーツーベースとなった。
杉崎も続きライト線へツーベースで2-0。そして豊田がレフトスタンドへ2ランを放り込んだ。この間、わずか10球。
絶好調男・磯網ライトへツーベース。長倉フォアボールで関一は右の金子に投手交代。
竹内はバントがピッチャーゴロ、磯網三封。川地ライトフライで二死一三塁、吉田ピッチャーゴロ。
相模ベンチの意識は「4点も取れた」ではなく、「5点目が取れなかった」であろう。

(2表)五十嵐三振、長嶋センター前ヒット。黒田はピッチャーゴロ、吉田二塁に投げるがセーフ、一塁のみアウト。
森山フォアボールで二死一二塁、鈴木センターフライ。
ランナー出しても慌てない、「前回と同じ轍は踏まぬ」という吉田の投球。

(2裏)千野センター前ヒット、宮地のバントで二塁へ。杉崎センターフライで二死。
豊田のショートゴロを伊藤がエラー、二塁から千野還って5-0。
磯網レフトへの大飛球、森山好捕でチェンジ。前の試合といい彼はヒット2本を損していた。
だがそれでも14打数10安打、完全に討ち取られたのはわずか2打席と言える。

(3表)金子ライト前ヒット、無死一塁でオコエを三振。井橋ファーストファウルフライ、伊藤ショートライナー。

(3裏)長倉三振、竹内ショートゴロ、川地ピッチャーゴロ。

(4表)五十嵐センター前ヒット、長嶋バントで一死二塁。黒田セカンドゴロ、森山2打席連続デッドボール。
二死一三塁となるが鈴木センターフライ。

(4裏)吉田サードライナー、千野3打席連続となるレフト前ヒット。宮地ファーストファウルフライ。
杉崎ライトへのツーベースで二死二三塁のチャンス、豊田センターフライで追加点ならず。

(5表)金子またもライト前ヒット、オコエショートゴロで一死二塁。
井橋はファースト前に絶妙のセーフティバントを決めた。
しかし磯網が三塁まで進んだランナーのオーバーランを見逃さず、タッチアウトで二死。
さらに井橋の盗塁を長倉が刺しチェンジ。鍛え上げた守備力を見せ付けた。

(5裏)磯網センター前ヒット、長倉のバントをサードが悪送球して無死一三塁。
竹内は一塁走者のみを送るバント、ピッチャーが一塁悪送球で磯網生還(ヒットと送球エラー)、無死二三塁。
川地レフト前タイムリーで7-0。ここでサウスポーの小松原に交代。
吉田(川地盗塁で無死二三塁)セカンドゴロ、千野センターフライで二死。
宮地がレフト前2点タイムリーで9-0。杉崎の時宮地盗塁失敗。
ミスが出た関一、それに付け込んでアウトと得点を奪った相模。好対照な展開だった。

(6表)ショートゴロ、ライトフライのあとフォアボール、ライト前ヒットで二死一三塁。しかし森山を三振に仕留めた。

(6裏)杉崎レフト線に落ちるへツーベース、豊田のライトフライで三塁へ進んで磯網ライトへ犠牲フライ、10点目。
長倉フォアボール、竹内サードゴロ。

(7表)鈴木三振、代打日原セカンドゴロでオコエ4打席目、ここでレフト前ヒットを打たれる。
パスボールとフォアボールで二死一二塁から伊藤ライト前タイムリー、1-10。五十嵐ファーストゴロ。
吉田は7回1失点、十分に役割を果たした。

(7裏)この回からエース田邊がマウンドへ(打順四番)、ファーストに丸山。
川地センターフライ、吉田の代打戸崎ショートゴロ、千野三振。

(8表)小笠原がマウンドへ。長嶋、黒田と続けてライト前ヒットを打たれ、暴投で無死二三塁。
森山三振のあと鈴木ショートへのタイムリー内野安打。さらに三塁をオーバーランしたランナーをランダウンプレイに
追い込むが、その隙をつかれホームインを許し3-10。
一死二塁から丸山三振、オコエセカンドゴロ。
オコエには1安打されたが要所では打たせず、打線を分断した。

(8裏)宮地ピッチャーゴロ、杉崎フォアボール、豊田サードゴロ併殺崩れで走者入れ替わる。
磯網(豊田盗塁で二塁)レフトフライ。

(9表)井橋サードゴロ、伊藤にデッドボール。代打佐藤にレフト前ヒットを打たれる。
気づけば関一のヒットは12本に達していた。
しかし、打たれても続かなければ良い。長嶋はサードゴロ。川地が三塁を踏み、磯網に送って併殺完成、ゲームセット。

相模が完勝で5年ぶりの決勝進出。
5年前は興南に1-13で完敗、春夏連覇を許した。
だが、そんなことは関係ない。目標としてきた全国制覇まで、あと一つ。

  • [13]
  • トライアンフ~相模対仙育

  • 投稿者:英恵
  • 投稿日:2016年 2月 5日(金)23時52分13秒
 
決勝 対仙台育英(宮城) 8月20日

ファイナルの相手は、仙台育英だった。
エース佐藤世那を中心に、投打のバランスの取れたチームは優勝候補に挙げられた。
緒戦で明豊(大分)を12-1、次いで滝川二(兵庫)を7-1と横綱相撲で退けた。
さらに花巻東(岩手)を4-3、秋田商業(秋田)を6-3と東北対決を連勝。
準決勝では早稲田実業(西東京)を7-0で完封した。ここまでの殆どをエース佐藤世が投げていた。

選抜で敦賀気比(福井)が優勝したことで、東北は唯一優勝経験のない地域となった。
東北勢悲願の初優勝へ。
無論相模も、神奈川17年ぶりの優勝を狙う。
幾多の孤独な夜も、憂鬱な朝も、この日の勝利のためにあるのだ。

(先攻相模)④千野 ⑧宮地 ⑥杉崎 ⑨豊田 ③磯網 ②長倉 ⑦竹内 ⑤川地 ①小笠原

(後攻育英)⑤佐藤将 ⑧青木 ⑥平沢 ②郡司 ③百目木 ⑦紀伊 ⑨佐々木将 ④谷津 ①佐藤世

育英は正一塁手の佐々木良が前日の準決勝で負傷、出場出来なくなった。
そのためファーストに控え投手も務める百目木を入れた。
一方相模は不動のオーダー、先発はエース小笠原だ。

BS朝日(朝日放送)の解説は横浜・渡辺総監督と帝京・前田監督が務めた。
放送席の渡辺総監督へ、そして天国の原貢前監督へ捧げる勝利を掴めるか?
選手たちにとってこれまでの人生で最も重要な試合が今、始まろうとしていた。

(1表)千野レフト前ヒット、宮地のショートゴロで一死二塁。
勝負強い杉崎がセンターオーバーのタイムリーツーベースで欲しかった先制点を奪う。
さらに豊田もレフト前タイムリーで2点。
磯網サードゴロ、長倉ライトフライ。甲子園5試合中4試合で初回に点を奪った。

(1裏)佐藤将三振、青木ショートゴロ。
平沢レフト前ヒット、さらに盗塁と長倉の送球エラーが絡んで三塁へ。
郡司にフォアボールを出したが百目木をファーストゴロに討ち取った。
しかし、簡単な試合にならない予兆が示された。

(2表)竹内レフト前ヒット、川地バント、小笠原セカンドゴロで二死三塁。
追加点のチャンスは千野三振。

(2裏)紀伊三振、佐々木将ライト前ヒット。谷津(佐々木将盗塁失敗で二死)三振でチェンジ。

(3表)宮地セカンドゴロ、杉崎センター前ヒット。豊田のボテボテサードゴロは内野安打となり一死一二塁。
絶好調磯網、レフト前タイムリーで3-0。長倉もレフトへタイムリーツーベース、4-0。
なおも一死二三塁で竹内にスクイズのサイン。しかしこれを見破られ三走タッチアウト、ライトフライでチェンジ。
これがどう影響するか・・・?

(3裏)佐藤世サードゴロ、佐藤将のショートゴロを杉崎悪送球で一死二塁。青木センター前タイムリーでまず1点。
平沢センターへツーベースで二三塁となると郡司、百目木とセンター前にタイムリーを打たれあっという間に1点差。
小笠原が4連打されるのは全く予想し得ない展開だ。
なおも一死一二塁は紀伊ピッチャーライナー、二走戻れず併殺。まだツキがあるか。

(4表)川地フォアボール、小笠原バント成功で一死二塁。千野はショートゴロ。
二死二塁から宮地レフトオーバーのタイムリーツーベースで5-3。杉崎フォアボールで二死一二塁。
豊田レフト前タイムリーで6-3、この時杉崎が三塁でタッチアウト。
取られた後すぐに取り返す攻撃は間違いなく「原野球」が宿っていた。

(4裏)佐々木将からの攻撃はピッチャーゴロ、セカンドフライ、センターフライ。両チーム通じて初の三者凡退。

(5表)レフト山本に交代。磯網三振、長倉サードゴロ、竹内ショートゴロ。試合が落ち着いてくるか。

(5裏)佐藤将のショートゴロをまたも杉崎が悪送球、青木のバントで一死二塁。
点が入ればまた相手に流れがいきかねない状況、平沢三振、郡司セカンドフライで凌ぐ。

(6表)川地ライトへのいい当たりは相手キャプテン・佐々木将の好捕に逢う。
小笠原レフトフライ、千野三振。佐藤世が立ち直ってくるか。

(6裏)百目木サードゴロの後山本フォアボール。佐々木将の代打に西巻。
1年生はこの起用に見事応えてレフト前ヒット。さらに谷津センター前ヒットで一死満塁の大ピンチ。
佐藤世三振で二死。佐藤将を追い込むが低めのチェンジアップが捕まった。センターへのスリーベース、ついに同点。
なおも逆転のピンチ、青木のライト前の当たりを豊田スライディングキャッチ。何とか同点で止めた。

三塁側の相模応援団以外が殆ど育英の応援、甲子園は相模にとって完全アウェーと化した。
だがその空気は県決勝の横浜戦で慣れている。いかに相手の声援が凄くても、実際に戦うのは9人だ。
この雰囲気を乗り越えられなくば甲子園優勝はおぼつかない、いやそもそも神奈川で負ける。

それに数が少なくとも、相模には大声を張り上げ続ける応援委員会、そしてチアリーダーがついている。
彼(女)らは野球部専属の応援団であり、その頑張りを選手も知っている。
「俺たちには心強い味方がいるんだ、完全アウェー恐れるに足りず」
残り3イニングを迎えていた。

(7表)代打の西巻がファースト、百目木がライトへ回る。
宮地センターフライ、杉崎ショートゴロ、豊田ライトフライ。佐藤世が完全に立ち直った。

(7裏)平沢サードフライ、郡司センターフライ。百目木にデッドボールを与えるが長倉が盗塁をまたも刺した。
相模も一歩も引かない。

(8表)磯網サードゴロ、長倉のセカンドゴロを谷津エラー。
しかし竹内、川地連続三振。なんというタフネスぶりか。

(8裏)山本、西巻セカンドゴロで二死。谷津2ストライクと追い込まれてから投球が身体に当たる。
デッドボールと思って一塁へ走り出す彼を球審が呼びとめ、アウトの宣告をした。
投球を避けられるのにわざと当たり、しかもそれがストライクゾーンとの判断だった(記録三振)。
いよいよ最終回へ。

(9表)門馬監督は140球以上投げていた小笠原に代打を出す予定だったが、そのまま打席に送った。
前の回の谷津を巡るプレイで、「小笠原にツキがある」と判断し、続投させることにしたのだ。
「三振してくるよ」そう冗談交じりに言い残し左打席に立った背番号1、初球の甘い変化球を振りぬいた!
打球はライトへ伸びる!
渡辺総監督「入るかっ!?」(本当は「入れ!」と言いたかったのだろう)

勝ち越しホームラン、7-6。ベンチに戻ってきたエースを、指揮官は力強く抱きしめた。
千野はセカンドゴロに倒れたが、この一発が相模総攻撃の口火となった。
宮地三塁線を抜くツーベース、杉崎がレフト前にしぶとく落とすタイムリー、相手の連携ミスもあり二塁へ。
(記録はヒットとショートの送球エラー)
今日3安打の豊田、左中間真っ二つに割るタイムリーツーベースで9-6!
甲子園20打数12安打の磯網、右中間へのいい当たり、これはライト百目木に倒れこみながら好捕される。
しかし何故か捕球した彼はゆっくりと起き上がった。そして山なりで内野へ返球。
これを二走豊田も三塁コーチ佐々木も見逃さなかった。迷わずホーム突入、10-6!(記録は犠牲フライ)
外野フライで二塁から生還、これは5年前の準決勝・成田戦でも見せたプレーだった。
「一つでも先の塁を狙う」相模野球を象徴するような攻撃でとどめを差した。
長倉ショート内野安打、竹内ショートゴロで裏の守りへ。全国制覇まで、あと三人。

(9裏)佐藤世の代打・立山はショートフライ、佐藤将もファーストフライであっさり二死。
打席には青木。ファウル、空振りで追い込む。ボールをはさんで4球目を打ち上げた。
ライトへ上がった当たりに伸びはない。豊田が落下点に。
幾度となくボールを収めたそのグラブに、ウイニングボールも収まった。

東海大相模、45年ぶり2回目の夏制覇。
神奈川代表としては、1998年の横浜以来17年ぶり7回目の真紅の優勝旗だ。
声を嗄らし続けた応援団と、この夏12回目の校歌を歌った。
その応援団への挨拶を終えると、門馬監督は12回宙に待った。
右手にはしっかりとウイニングボールが握られていた。
その光景に、渡辺総監督は放送席で涙を浮かべていた。「良く頑張った、おめでとう」とー。
長倉主将の逞しい腕に、優勝旗が授与された。

相模原へ帰ると、門馬監督は原貢前監督の像に優勝を報告した。
45年前と同じ8月20日、奇しくもスコアも10-6。
「オヤジさん」が誰よりも喜んでいることは間違いなかった。

秋の神奈川大会に向け、もう地区予選が始まっていた。
東海大相模は、神奈川は、新たな時代へと進んでいく。

第97回全国高等学校野球選手権大会
優勝 神奈川代表 東海大相模


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